下記の通り,開催します。
日時:2013年8月6日(火)13:00-16:30
場所:教育学部2階第3講義室
講演者と概要:
*深谷達史さん
(法政大学/日本学術振興会特別研究員PD)
(法政大学/日本学術振興会特別研究員PD)
「メタ認知的モニタリングの促進―オンライン・オフラインの観点から―」
有効に学習を進める上でメタ認知は重要な役割を果たしており,多くの先行研究で自身の理解状態を適切に評価するモニタリングの失敗が理解のつまずきとなっていることが指摘される。この際,学習中に行われるオンラインモニタリングと,学習の前後に行われるオフラインモニタリングという違いが想定されているものの,これらの促進方法を統合的に検討した研究はこれまでなされてこなかった。そこで,本発表では,学習中に入力された情報を積極的に符号化させる介入と,学習中に入力された情報を出力させる介入がオン・オフラインのモニタリングに及ぼす影響を検討した研究を報告する。また,これらの結果を応用する研究として,発表者が行っている大学授業の実践についても紹介し,メタ認知を育成するための教育方法に関する議論の材料としたい。
*安永和央さん
(東京大学大学院教育学研究科/日本学術振興会特別研究員PD)
(東京大学大学院教育学研究科/日本学術振興会特別研究員PD)
「テストの構造的性質が能力評価に及ぼす影響」
現代の学校教育において,テストは様々な場面で重要な役割を担っている。例えば,中等教育における中間・期末テストから,高等学校や大学における入学試験,そして大規模な全国学力・学習状況調査まで,その範囲は多岐にわたる。この様なテストの多様性に反し,わが国では,多くのテスト作成が教科の専門家の知識や経験に頼らざるを得ないというのが実状である。しかしながら,経験的に作成された設問では,その信頼性や妥当性に関してテストが実施されるまで明らかにされず,適正な評価が可能であるという保証はない。適正な評価を行うためには,実際にテストを実施し,テストそのものを評価して得られた知見が必要となる。これらを踏まえ,本発表ではテストを構成する構造的性質が受検者の能力評価に及ぼす影響を実証的に検討した結果について報告する。
現代の学校教育において,テストは様々な場面で重要な役割を担っている。例えば,中等教育における中間・期末テストから,高等学校や大学における入学試験,そして大規模な全国学力・学習状況調査まで,その範囲は多岐にわたる。この様なテストの多様性に反し,わが国では,多くのテスト作成が教科の専門家の知識や経験に頼らざるを得ないというのが実状である。しかしながら,経験的に作成された設問では,その信頼性や妥当性に関してテストが実施されるまで明らかにされず,適正な評価が可能であるという保証はない。適正な評価を行うためには,実際にテストを実施し,テストそのものを評価して得られた知見が必要となる。これらを踏まえ,本発表ではテストを構成する構造的性質が受検者の能力評価に及ぼす影響を実証的に検討した結果について報告する。