2019年11月26日火曜日

第12回認知科学セミナー

下記の通り,第12回認知科学セミナーを開催します。

日時:2019/12/19(木)18:15-19:30

場所:名古屋大学教育学部・第3講義室

講演者:片平健太郎先生(名古屋大学大学院情報学研究科)

講演タイトル:行動の計算論モデリングと計算論的精神医学

講演概要:近年,人間やその他の動物の行動データの分析において,「計算論モデリング」が盛んに行われるようになってきました。ここでいう計算論モデリングとは,データの背後にあると考えられる計算過程を表現するモデルを用いてデータを分析する枠組みを指します。行動データの計算論モデリングにより、個人の行動をモデルのパラメータにより特徴づけることや、計算過程に関する複数の仮説を比較検討することなどが可能になります。計算論モデリングは各種の精神疾患に特徴的な計算過程をとらえる方法として、「計算論的精神医学」と呼ばれる新しい分野の主要な研究アプローチの一つとなりつつあります。本セミナーでは,強化学習モデルを用いた行動データの計算論モデリングについて、精神疾患研究への適用事例も交えながら、その基本的な方法や原理について紹介します。それらを通して,計算論的精神医学の可能性や発展についても議論したいと思います。


2019年11月5日火曜日

日本社会心理学会第60回大会

11/9(土)-10(日)に立正大学で開催される日本社会心理学会第60回大会で,近藤と澤田が下記の発表を行います。

陳 佳玉・五十嵐祐 (2019). 社会経済的格差が協力行動に及ぼす影響 :繰り返し囚人のジレンマゲームによる検証(ポスター発表)

近藤将人 (2019). 大学生の友人との関わり方と孤独感の関連―友人関係における円滑さ ・ 真面目さ傾向に着目して―(ポスター発表)

澤田昴大・五十嵐祐 (2019). 行為者の識別可能性と集団実体性知覚および無差別報復との関連(口頭発表)

http://www.socialpsychology.jp/conf2019/

日本認知科学会第36回大会

9/5(木)-7(土)に静岡大学で開催された日本認知科学会第32回大会で,清河と山川が以下の発表を行いました。

清河幸子・Dienes, Z. (2019). 思考の言語化が洞察問題解決に及ぼす影響――言語化の宛て先を考慮した検討――(ポスター発表).

​山川真由・清河幸子 (2019). 関連性の低い対象間の共通点探索プロセス:カテゴリ列挙課題との関連による検討(ポスター発表).

https://www.jcss.gr.jp/meetings/jcss2019/

第11回認知科学セミナー

下記の通り,第11回認知科学セミナーを開催しました。

日時:2019/8/11(日)15:00-16:00

場所:名古屋大学文系総合館・311/312室

講演者:冨永敦子さん (Central European University)

講演タイトル:The Sound of Teaching Music - 熟達者による音楽表現伝達のための演奏-

講演概要:技術の伝達において、熟達者と習得者の相互交流を介する社会的学習は重要な役割を担っています。人間は生活に必要な知識や技術を伝達してきただけでなく、特定の分野における専門技術を発展させてきました。専門技術の伝達においては、「何をするか」だけではなく「どのようにするか」という表現部分も含めた伝達も大切な側面の一部になります。今回の発表では、特にこの表現技術の伝達において、熟達者は習得者のためにどのように行動を変化させているのかということを調べた実験についてお話したいと思います。専門技術の対象は音楽の基本表現(音のスムーズさ、大きさ)です。熟達したピアニストを対象に実験を行い、生徒に教える意図で演奏してもらう条件と観客に披露する目的で演奏する条件で、それぞれの演奏を比較したところ、(1) 熟達者は音のスムーズさを教える時にゆっくり演奏する (2) 熟達者は音のスムーズさ・大きさともに、教える時には誇張して演奏するということがわかりました。現在は熟達者側の行動に着目していますが、将来的にはこのような行動変化がどのように習得者の学習に役立つか(認識、記憶、模倣など)についても研究したいと思っています。

第10回認知科学セミナー

下記の通り,第10回認知科学セミナーを開催しました。

日時:2019/8/7(水)16:00-17:30

場所:教育学部2階・G演習室

講演者:石津智大さん(University College London)

講演タイトル:"Neuroaesthetics –Beyond mere beauty"

講演概要:Neuroaesthetics does not try to explain beauty. Rather, it seeks to enquire into a more limited question which can be summarised thus: what does the experience of beauty imply in neural terms? In this talk, I will briefly summarise the outcomes so far in this field. I then show that there is a single neural characteristic which is important in the experience of beauty, namely activity in a well-defined area of the emotional brain, the medial orbitofrontal cortex. This area is active whenever subjects – regardless of age, ethnicity, and cultural background - report an experience of beauty. 
  Although beauty is thought to be a pleasurable and positively valenced experience, it could also be experienced with a negative valence, e.g. sadness. We wanted to know how the brain works with such a seemingly contradicting experience of positive aesthetic experience and negatively valenced emotion. I show a study in which we studied the neural mechanisms that are engaged during the experience of beauty derived from sorrow (negative valence) by comparing to that derived from joy (positive valence) in relation to brain’s regional activity and inter-regional connectivity.

CogSci2019

7/24(水)から27(土)にCanadaのMontrealにあるPalais des congrès de Montréal (Montreal Convention Centre) で開催されたThe 41st Annual Meeting of the Cognitive Science Societyにおいて,清河と山川がポスター発表を行いました。

Kiyokawa, S., & Dienes, Z. (2019). Getting insight by talking to others – Or losing insight by talking too much?

Takahashi, M., Ishikawa, M., & Kiyokawa, S. (2019). What factors of background music disrupt task performance? Influence of types of sound, tasks, and working memory capacity on irrelevant sound/speech effect.

Yamakawa, M., & Kiyokawa, S. (2019). Commonality search shares processes with alternative categorization.

https://cognitivesciencesociety.org/cogsci-2019/

第9回認知科学セミナー

下記の通り,第9回認知科学セミナーを開催しました。

日時:2019/5/28(火)13:00-14:30

場所:名古屋大学教育学部1階・大会議室

講演者:Dr. Paul Li (University of California, Berkeley)

講演タイトル:"Melding Brains and Machines: The Future of Cognitive Science"

講演概要:Imagine a future where one day we can regrow our body parts, control other minds, and manipulate artificial devices using just our thoughts. We will discuss these 'future' technologies, its social and ethical implications, and how that day is closer than we think.

2019年10月4日金曜日

2019 Annual Meeting of the Psychonomic Society

11/14(木)~17(日)に,CanadaのMontrealにあるPalais des congrès de Montréal (Montreal Convention Centre) で開催されるThe 60th Annual Meeting of the Psychonomic Societyでポスター発表をします。

Kiyokawa, S., & Dienes, Z. (2019). Effects of Verbalization on Insight Problem Solving: Does the Addressee Matter?

http://www.psychonomic.org/annual-meeting