2013年5月16日木曜日

Perceptual Frontier Seminar

九州大学の妹尾先生にお声かけいただき,7/26(金)に九州大学で開催される Perceptual Frontier Seminar で研究発表をします。

タイトル
潜在学習における文化差の検討
Cross-cultural differences in unconscious knowledge

要旨
先行研究 (e.g. Masuda & Nisbett, 2001; Nisbett & Miyamoto, 2005) により,意識的な認知活動に文化差が見られることが指摘されてきている。それに対して,知らず知らずのうちに,環境から規則や構造に関する情報を抽出する 潜在学習においても文化差が見られるのかという点については,十分な検討がなされてきていない。本発表では,日本とUKの大学生を対象 に,GLOCAL文字列を用いた人工文法学習パラダイムで実施した実験を紹介し,潜在学習における文化差について検討する。主な結果として, (1) 潜在学習にも文化差が見られること(日本人において,より大域優位性が顕著であること),(2) その差は刺激に対する親近性だけからは説明できないこと,(3) 学習時の注意の意識的なコントロールにより,文化差は消失することが示された。

Previous studies have indicated cross-cultural differences in conscious processes, such that Asians have a global preference and Westerners a more analytical one. We investigated whether these biases also apply to unconscious knowledge. In my talk, I will report four experiments examining how cultural biases affect the type of unconscious knowledge people acquire.


http://www.recaps.design.kyushu-u.ac.jp/schedule_2013-07.html

2013年5月13日月曜日

第2回認知科学セミナー/第14回CogChu

以下の通り,開催します。

日時:2013年6月8日(土)14:00-17:30
 
場所:教育学部1階小会議室
#休日のため,玄関が閉まっています。13:50~14:00にドア係を配置しますので,なるべくその時間帯にお越し下さい。それ以外の時間帯は,掲示の案内に従って下さい。
 
講演者と概要:
*妹尾武治先生(九州大学):「What is vection?」
 
  視覚誘導性自己移動感覚(ベクション)について、概要を説明する。 歴史、これまでの研究のあらましをまとめた後で、著者自身による、 研究を数例紹介する。ベクションによる新しいVRコンテンツの提唱、 認知との関係、マルチモーダルとしてのベクション、現在取り組んで いる試み、について、紹介したい。
 
*阿部慶賀先生(岐阜聖徳学園大学): 「身体にかかる重みは見積もりをどのように歪めるのか?」

 人の知的な行動や判断は、イメージや計算などの狭い意味での 心的処理で成り立っているように思われがちだが、姿勢や動きなど の身体の働きも心的処理を左右している。姿勢の違いや体にかかる 負荷、疲労などが知覚に影響を及ぼすことについてはすでに多くの 研究の蓄積があり、近年では判断や印象評価などにも影響すること が知られている。たとえば、先行研究では距離を見積もり場合に、 重い荷物を持っている時の方が、軽い荷物を持っている場合に比べて 長く見積もられることが報告されている。
 本研究では、身体にかかる負荷として「重さ」に注目し、重さの感覚が 距離や傾斜の見積もりにどのような影響を与えるのかを検討する。人 の「重さ」の感覚は、もの大きさや持ち方など、さまざまな要因に左右さ れる。これらの重さの感じ方の違いと距離や傾斜の見積もりへの影響を 比較することで、重さの感覚が見積もりにどのような仕組みで影響を与えるのかを示すことができると考えられる。

2013年5月1日水曜日

JSAI2013

6/4(火)~7(金)に富山国際会議場他で開催される2013年度人工知能学会全国大会(第27回)のオーガナイズドセッション「OS-01 オノマトペの利活用:「オノマトペ」という視点から現象を読み解く-2」で発表をします。

清河幸子・加藤由梨子・小松孝徳・松香敏彦・植田一博 (2013). オノマトペによる動きの表現:他者への伝達性と記憶手がかりとしての有効性に関する検討

http://www.ai-gakkai.or.jp/conf/2013/

Iconicity: East meets West

5/3(金)~5(日)に立教大学で開催される the 9th International Symposium on Iconicity in Language and Literature で明治大学の小松孝徳さんとの共同研究を発表します(発表者は小松さんです)。

Komatsu, T. & Kiyokawa, S. (2013). Quantifying Japanese iconic expressions based on sound symbolism.

http://www2.rikkyo.ac.jp/web/iconicity/